作家について

三百年前の津軽の冬。

雪がしんしんと降りつもる夜。

家族が寝静まったあと、女たちが夢中になって刺した、こぎん刺し。

はじめは布目を埋め、寒さから身を守るため。

いつからかデザインやセンスを競い合うようになりました。

そんな津軽の血を引く、山端家昌さんと米山知歩さんによる、それぞれのこぎん刺し展。



伝統工芸のイメージを刷新する表現で『今に生きるこぎん刺し』を。

山端 家昌(kogin.net主宰/グラフィックデザイナー)
Iemasa Yamahata      

1983年 青森県生まれ。弘前での高校時代に津軽こぎん刺し着物と出会う。グラフィックデザイナーの視点で模様の研究・応用に取り組んでいる。現代に生きるこぎん刺し模様を『kogin』と名付け、その魅力をwebサイト kogin.net 、展覧会、ワークショップ、書籍などを通して世界へ発信している。NHK美の壺 File234「青森の刺し子」出演。今秋発売「ステッチidees vol.16(日本ヴォーグ社)」掲載。
【HP】http://kogin.net/    【twitter】@kogin_net





日々つかうものは手になじむものを。
ひと針、ひと針、丁寧に刺した
今の暮らしに寄り添う「こぎん刺し」。

米山 知歩(chiho yoneyama cogin works主宰)
Chiho Yoneyama

1985年青森県生まれ。中学校の家庭科の授業で初めて「こぎん刺し」を習う。故郷の伝統を大切に思いながら今の暮らしに自然に寄り添う「こぎん刺し」のあり方を考え、制作活動をしている。